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| 質問16 |
インプラントの金属を骨に埋め込んでも害はありませんか? |
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| 骨に入れて良い金属に関しましては チタンという金属は生体親和性があり 細胞毒性もないため、人工関節や、骨折時の固定に多く用いられています。インプラントは スウェーデンのブローネマルク医師が、歯科とは異なるのですが ウサギを用いた実験中に偶然 チタンでできたネジが骨と強固に結合し、はずれなくなったことがきっかけで チタンと骨の結合の研究が始まり、歯科の分野でも開発が進み、様々な改良を重ね、今日に至っています。世界最初のインプラントからは すでに50年経ちました。日本でも30数年の歴史をもち 今や 日本だけでも年間推定で20万本もインプラント治療が行われている現状です。ですから 現在のインプラント治療に用いられる チタンは 問題ない材料とお考え下さい。 |
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| 質問17 |
たばこを吸うのですが インプラントはできますか? |
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喫煙は インプラントだけでなく 歯周病に対しても 症状を悪化させる原因のひとつです。タバコを吸われる喫煙者は 非喫煙者に比べ インプラントの成功率が低いことは 学会の発表でも明らかです。その理由は タバコのニコチンによる毛細血管の収縮による血流の悪化です。毛細血管の収縮により 細菌をやっつける白血球が届かなくなるからです。
ただ 絶対に 喫煙される方に インプラントはできないかといいますと 成功するケースも多くあります。私の臨床での体験では 喫煙者だから うまくいかなかったと思われるケースは そんなに多いとは思いませんが、「喫煙者のインプラント成功率は低くなる」という世界的な研究データも参考にされ治療をお考え下さい。できれば「やめようとは思っている」という方は この機会に 喫煙習慣を見直されるのも ご自身の健康のために役立ち、また副流煙を吸わされる家族や周りの方にも喜ばれることにつながるでしょう。インプラントをして 美味しく食べることを優先されるか それともタバコを優先されるか… 是非 健康で楽しく食事をする喜びを味わってください。 |
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| 質問18 |
骨がないからインプラントできないといわれたが 本当にできませんか? |
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| インプラントは 骨の中に固定されて始めて噛む力を担うことができます。つまり骨の高さや幅、また骨の質も関係してきます。骨があまりにも不足しているとインプラントができないのは お分かりでしょう。しかし、骨がないから インプラントはできないとも言い切れません。骨を造る方法(GBR)や 上顎の奥歯では サイナスリフト、ソケットリフトといわれる骨量を増やすテクニックを用いれば 可能となる場合が多々あります。患者様の咬む力や 食事の快適さを得るために行うインプラントですから そういった造骨処置がインプラントを可能にすることにつながれば インプラントを希望される方にとって救いとなります。 レントゲン(パノラマ写真やCT)診査と かみ合わせを調べてみれば 可能かどうかは診断できます。どなたもが無理なインプラント治療はお勧めいたしませんが 骨がなくてもインプラントが可能なこともありますので あきらめないで下さい。 |
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| 質問19 |
上アゴはインプラントが無理だと言われたのですが・・・ |
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| 上顎のインプラントが難しい理由は2つあります。
(1)上顎洞という空洞(副鼻腔)の存在
どなたのも副鼻腔という空洞が 上の奥歯の上にあります。抜歯した後 骨は痩せていくのですが、上顎洞までの骨が薄くなってきます。多くの方で この部分でインプラントを固定するのに必要な十分な骨がなくなり このままではインプラント治療はできないということになるのです。
でも 諦めることはありません。足りない部分に骨移植(人工骨またはご自分の骨)を行うことで インプラントを支える骨を造る方法があるのです。これがサイナスリフトと呼ばれる方法です。インプラントを行う歯科医院はこの2~3年で 増えてきましたが このサイナスリフトというテクニックは術式として習熟に多くの経験が必要な アドバンスに相当するテクニックです。ですから インプラントを始めたばかり あるいは症例が少ない(経験の少ない)場合は難しいということになります。上顎はできないといわれたのも サイナスリフトができるかどうかの技術力に原因することもあるでしょうし、また その上顎洞に炎症などがあり そのままではできない場合も考えられます。この場合はCT撮影も必要な診査となり、診断が重要ですが、可能と判断されれば、サイナスリフト法を行うことにより どうしても取りはずし式の入れ歯は避けたい方にもインプラントが可能となります。

(2)下顎に比べて上顎は骨が軟らかい
インプラントを固定するのは 骨がある程度 緻密(ちみつ)であることが望ましいのですが 上顎は 下顎に比べ 圧倒的に骨が柔らかいことがあります。骨が柔らかい時はあまり骨を削らず骨を圧縮してインプラントを入れるようにしたり、インプラントを埋入する場所を工夫をすれば 可能となることがあります。CT撮影により十分診査をするなど、インプラントが可能かどうかの相談をインプラントを行う歯科医師と十分相談してみて下さい。
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| 質問20 |
インプラントだけはやめた方がいいと周りでいう人がいますが、本当ですか? |
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患者様で 知人からそんなことをお聞きになり インプラント治療に恐怖心や抵抗をお持ちの方もおられると思います。確かにインプラント治療が まだ確立されていなかった 10数年前までは 材料そのものも試行錯誤の時代でした。かつては市場に出たインプラントで 今や消えてしまった製品もあります。しかし インプラントの材料は 各メーカーの特色の差はありますが 今では オッセオインテグレーションといわれる 骨とインプラントが結合するタイプが主流になっており、それで問題を起こすような製品は販売されていません。インプラントの成功率は100%ではありませんが、かなり高いものです。それより成功に結びつかない主な原因は 実際は 未熟な術式であったり 無理したやり方に起因するものです。もちろん全身的な問題を抱えておられる方など、個体差や条件の差、つまり 成功率の高いケースもあれば 難しい条件もありますが、適応症を見極め、現在可能な CT撮影、シュミレーションソフトの応用など精密な検査と正しい診断の下で、確実な術式で行えば まず この質問のようなご心配は要りません。
インプラントは失った歯の機能を取り戻し QOLの向上など メリットも大きい治療法ですので、安全なインプラント治療で 快適な食生活を楽しんでいただきたいと願う次第です。 |
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| 質問21 |
もしもうまくいかない場合はどうなるのですか? |
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インプラント治療の成功率は 全世界のあらゆるインプラント治療の結果を見ましても どんな有名といわれる先生でも 残念ながら100%ではありません。しかし手術前の診査を十分行い、診断を正しく行った上で 計画通りに正確にインプラント治療を行えば ご心配になるほど失敗するものではありません。もちろん 個体差、条件差は当然あります。うまくいかないのは 2つのステップがあり、①インプラント手術から 上にかぶせるまでの工程 ②上にかぶせを入れて完成してから後 が考えられます。
インプラント手術後 何らかの原因で骨と結合しない場合は 比較的早期に分かります。やり直しが必要と判断された場合は分かった段階で それを外し 再インプラントを行うことになります。また インプラント周囲の骨や歯肉に炎症が起こった場合も早期に適切な処置を行うことにより 炎症はなくなります。
インプラント治療が終わり 咬めるようになってから 起こりうるのは ブラッシング不足などで起こる周囲の炎症、あるいはネジの緩み、セラミックの破折などが ありうることになります。炎症に関しては 周囲の歯肉や骨の炎症を取る処置が必要になってきます。ネジの緩みや セラミックの破折などは対処が可能で、元に戻ります。
これらの中で 原因ですが 治療する歯科医師にある場合と 患者様にある場合とがあります。
歯科医師の原因としましては あってはならないことなのですが 技術の習熟不足です。経験不足も 加わることもあります。診断、設計、手術、咬み合せ、かぶせ(上部構造)の作製技術など 私たち歯科医師も 最大の研鑽を日々行い、その責任を果たすよう努力を要することは 当然の務めと 認識していますが、経験はどうしても 年数と症例数に比例するところがあります。歯科医師の考え方や感性に差があることも事実です。
またインプラントに対してあまりにも期待が大きすぎると そのギャップは大きくなることでしょう。そのメリット、ディメリット、リスク、必要な知識など 十分説明を受け納得の上に行われるべきと考えます。
患者様の中でも、手術直後に喫煙をされる方、日ごろの清掃を怠る方、糖尿病をコントロールされない方、歯科医との約束を守らない方、治療後の定期健診に来られずメインテナンスをされない方などは ご自分が招く原因となります。
幸せに生きていただくために手助けとなるインプラント治療です。インプラント治療の注意点をよく理解していただき、歯科医師と患者様が力を合わせて 良い結果に結びつくようにしなくてはなりません。 |
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| 質問22 |
インプラント手術直後 注意することは何ですか? |
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インプラント当日は 通常 抜歯した時と同じ程度の注意が必要です。抜歯におきましては お分かりのように 簡単に終わるケースもあれば 骨の中に横たわった親知らずのような 時間のかかる抜歯もあります。同じように インプラント手術も 骨が十分あるところに インプラントを1本だけ入れるようなケースでは 時間にして20分もあれば終われるでしょうし その後の痛みもほとんどありませんが、骨が薄いところに 造骨処置を行いながら、数本を広範囲にインプラントする場合には 時間もかかり 手術に伴うダメージも比例して増えることになります。その場合は 抗生剤や痛み止めを服用いただくことで 軽減します。炎症は体の自然な反応ですから特に心配は要りません。例えば、サイナスリフトを伴うようなインプラント手術では痛みよりどちらかといいますと腫れの方が起こりやすくなります。その場合でも2~3日目をピークに収まってきます。
手術当日は 入浴や運動、飲酒は避けたほうが安心です。炎症の症状(局所の発赤、発熱、腫脹、疼痛、機能障害)を助長することにつながるからです。冷やす方が それらを抑えることができます。体を温めないように さっと洗い流す程度なら 大丈夫でしょうが インプラント手術医から 腫れるかも知れないと説明があったときは 運動、飲酒は 控えてください。もちろん喫煙もがまんをお願いします。
また入れ歯を入れておられる場合 前歯がもともとないので 仕事上どうしてもはずせないなどのケースもあります。その際は インプラントした歯科医師から注意があるはずですが すぐにインプラントした場所に直接入れ歯が当たらないようにするなどして インプラントしたところにすぐに力が加わらないようにする配慮が必要です。ある程度時間が経てば 当たっても問題はありません。
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